Documents/GUIのチュートリアル(CueMol2)/Step7CueMol: Molecular Visualization Framework |
[ GUIのチュートリアル indexへ戻る| <--前に戻る| 次へ--> ] 着色(Coloring)についてCueMol2では,レンダラーの設定(プロパティー)のうち, 着色(coloring)に関する部分のみ独立で扱うようになっています. Coloringに対する操作は,基本的にColorパネルから行います. Colorパネルには,上方に操作対象のレンダラーを選択するドロップダウンリストボックスがあります.上図では,オブジェクトlysozymeの,レンダラーsimple1が操作対象になっています. レンダラー選択ボックスの右隣の小さな三角アイコンをクリックすると, coloring変更メニューが表示されます. 上図に示すように,現在のところcoloringには4種類ありますが,このページではうち3種類について説明しています.のこりのPaintについては,次のページで別に説明します. 分子オブジェクト(MolCoord)に対して作成・接続できるレンダラーは, 一部を除いて以下に説明するのと同様にcoloringを変更できます. CPK coloring元素の種類ごとに簡易に色付けするためのcoloring. デフォルトがCorey-Pauling-KoltunのCPK 色もどきの色になっているのでこういう名前にしています. simple, ballstick, cpk等のレンダラーは,このcoloringがデフォルト となっています. ここでは,lysozyme/ballstick1の炭素の色を変更してみましょう. まず,Coloringパネル上方のドロップダウンリストボックスから,lysozyme/ballstick1を選択してください. 色の指定方法色とHTML色コードが表示されている右隣りの三角アイコンをクリックすると, 上図のようなメニューが出てきます. このように,色は
の,4通りの指定の仕方ができます. RGB, HSB上図メニューからRGBあるいはHSBを選択すると,下図のようなスライダーが表示されますが,スライダーを動かすことで色を変更することができます.図では,HSBの場合を示しています. HSBの場合は,H (Hue)で色の種類を選んで,S (Saturation)で白っぽさ,B (Brightness)で黒っぽさを与える,という感じで色を指定します. RGBの場合も同じ感じでred, green, blueの強度で色の指定を行えますが, 慣れてないと意図した色にするのが結構難しいかもしれません. Named color図のような,名前付き色のリストから選択して色を指定します. デフォルトでは,HTMLやSVGで定義されているのと同じ色名のリスト(http://www.w3.org/TR/SVG/types.html#ColorKeywords)が定義されています. 並びが名前のアルファベット順になっている上に, 100種類以上あるためお世辞にも選びやすいとは言えませんが, 今後改良の余地がありそうです. Palette図のような,HSBモデルに基づいた色表から選んで指定します. ここでは,炭素ということで,Paletteの50% Grayから色を選んでください. simpleレンダラーの炭素部分が,灰色表示に変わったと思います. Bfac coloring原子のプロパティ(位置,温度因子,占有率)に応じて色を付けるcoloringです. 名前はBfac(B-factor)ですが,実際はOccupancyなどに応じて着色することも可能です.
ここでは,lysozyme/simple1の色を変更してみましょう. まず,Coloringパネル上方のドロップダウンリストボックスから, lysozyme/simple1を選択してください. 青っぽい色になるので,黒背景では見難いですが,simpleレンダラー表示の色が,温度因子に応じたグラデーション色で表示されます. Rainbow coloring残基番号に基づいて着色するcoloringです.
ここでは,分子1G59のレンダラーtrace1をrainbow coloringにします. まず,Coloringパネル上方のドロップダウンリストボックスから, 1G59/trace1を選択してください.そして,その右横のColoringメニューからRainbowを選択します.次に,ModeをChainにしてください. tRNAとタンパクは別のchainになっていますが,Modeをchainにしたため,それぞれが別々に(タンパクの場合はN末端からC末端に,RNAの場合は5'末端から3'末端にかけて)虹色に表示されるようになりました. |