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分子ビューにおけるマウス入力の設定

CueMol2.0.1.X以降では,分子ビューにおけるマウス操作をカスタマイズすることが可能です.

ただし,残念ながらMacOS X版では期待した通りに動くよう実装できていません. 今後修正していく予定です.

メニュー「Edit」→「Options」を実行すると, 以下のような設定ダイアログが表示されます.
(MacOSの場合は,アプリケーションメニューの環境設定で表示されます)

mouse_config_dlg1.png

上部のアイコンのうち(全部同じですが...),Mouseというのを選択すると, マウスに関する設定が表示されます.

分子ビュー操作のプリセット設定

View operation presetという項目は,マウス操作と対応する動作の設定です. 新規インストール直後はCueMol独自の操作系(Default)になっています. 他に,CootとPymolがあり,それぞれの既存アプリに近い操作系になります.

Default

操作マウスボタン(+key)マウス動作
回転 (X,Y)左ボタン上下左右ドラッグ
回転 (Z)左右ボタン(同時押し)左右ドラッグ
併進 (X,Y)右ボタン上下左右ドラッグ
併進 (Z)左右ボタン(同時押し)上下ドラッグ
拡大縮小Shift+右ボタン上下ドラッグ
ホイールでも可
SlabShift+右ボタン左右ドラッグ

Coot

操作マウスボタン(+key)マウス動作
回転 (X,Y)左ボタン上下左右ドラッグ
回転 (Z)--
併進 (X,Y)Ctrl+左ボタン上下左右ドラッグ
併進 (Z)Shift+左ボタン左右ドラッグ
拡大縮小右ボタン上下左右ドラッグ
SlabShift+左ボタン上下ドラッグ

Pymol

操作マウスボタン(+key)マウス動作
回転 (X,Y)左ボタン上下左右ドラッグ
回転 (Z)--
併進 (X,Y)中ボタン上下左右ドラッグ
併進 (Z)Ctrl+ホイール
拡大縮小右ボタン上下左右ドラッグ
Ctrl+Shift+ホイールでも可
Slabホイール

分子ビューの回転操作感度の設定

XY-rot sensitivity項目は, マウスドラッグで分子ビューを回転させる場合の感度を指定します.

  • 小さい値にすると,少しのマウス操作で非常に大きく回転するようになります.
  • 大きい値にすると,たくさんマウスをドラッグしないと,なかなか回転しないようになります.

トラックパッドなどドラッグ範囲が広く取れないような環境では,デフォルトより値を小さくすると操作性が向上するかもしれません.

原子ピックの感度設定

Pick precision項目は, マウスで原子をクリックした場合,画面上どれくらい離れていても許容するか(あたり判定)を指定します. デフォルトは10ですが,これは画面上でクリック位置から10ピクセル範囲に原子があれば, ピックされるということです.

クリックしてもなかなか目的の原子が選ばれない場合は,この値を大きめに設定すると選択しやすくなるかもしれません.

慣性スクロール設定

Momentum scrollという項目をonにすると, 回転,併進スクロール時に素早くマウスを動かすと 速さに応じて慣性スクロールをするようになります.


Last-modified: Fri, 30 Dec 2011 18:15:14 JST (4493d)